世に蔓延るブラック企業を軸に社会の闇を取り上げます。

    ネコ

                         にっこり生活(*^-^*)

    ホワイト企業 = 社員の幸せと働きがい、社会への貢献を大切にしている企業

    *第一回ホワイト企業大賞は2社

    未来工業株式会社 

    未来工業は、岐阜県に本社を置く電設機器の製造販売会社。2014年3月における売上は352億円、経常利益は 51億8000万円、社員数 1136人。1965年に、故・山田昭男さんが演劇仲間3人と創業した。
    すでに、雑誌、単行本、新聞、テレビなどで頻繁に取り上げられ、そのユニークな経営は広く世の中に知られている。

    ざっとあげても、以下のようなユニークな経営が実行されている。

    1. 有給休暇以外の年間休日数が、日本で一番多い140日
    2. 労働時間(1600時間)は、日本で一番短い
    3. 給料は相場よりちょっといい(岐阜県ではトップクラス)
    4. 休もうが遅刻しようが給料は払う完全月給制
    5. アルバイトを容認
    6. 残業禁止
    7. 育児休暇は3年間
    8. 定年は70歳(60歳を過ぎても給料は減らない)
    9. 年功序列(給料は年齢と在籍年数のみで決まる)
    10. 全員が正社員
    11. 経営理念・経営指針などは一切なし(「常に考える」というスローガンだけある)
    12. 売上目標・利益目標・事業計画などは一切なし
    13. 徹底的な経費節減(ドケチ経営)
    14. 間接部門は極めて少人数
    15. 成果主義禁止
    16. ノルマ禁止
    17. ホウレンソウ(報告・連絡・相談)禁止
    18. 指示・命令禁止
    19. 上からの管理をやめて、徹底的に社員を信頼して仕事をまかせる。
    20. お金にまつわる処理(出張精算、食堂利用など)は一切のチェックがない
    21. 社員の幸福と「やる気」を最も重視
    22. 提案は内容にかかわらず1件500円。さらに審査して賞金。
    23. 社員旅行は毎年国内、5年に一度海外を実施
    24. クラブ活動は、3人集まれば会社から年間12万円の補助金が出る

    基本的なポリシーとしては、社員が不満を持たないように、喜ぶようにという施策を「これでもか!」というほど豊富に施す。また、社員を絶対的に信頼 し、指示・命令やホウレンソウを禁止し、思いついたら自己責任で何でもできるようにしている。経理処理も社員を信頼してチェックをしない。社員は、その信 頼にこたえて、やる気を出し、最善を尽くす。それぞれの人が最善を尽くす以上の結果は望めないのだから、目標は無意味。ノルマや成功報酬はかえって最善を 尽くす邪魔になる。残業を禁止し、クラブ活動を奨励し、仕事以外の人生を楽しめるように配慮している。

    一般的な企業経営の常識からは、かなり外れたオペレーションだが、業績は良く、利益率は業界一、岐阜県でも最高。これほどまでに社員に尽くしている企業は他になく、「第一回ホワイト企業大賞」受賞にふさわしい企業であると確信する。


    ネッツトヨタ南国株式会社 

    ネッツトヨタ南国は、トヨタ車を販売している高知県の自動車ディ―ラーである。2014年3月期の売り上げは50.1億円。設立は1980年(当初 の社名は「ビスタ高知」)。創業以来一貫して、「社員の幸せ」を追求してきた。2002年に「日本経営品質賞」(1995年公益財団法人社会経済生産性本 部 創設)を受賞しており、雑誌、書籍などで頻繁に取り上げられ、そのユニークな経営スタイルは広く知られている。

    同社は、社員に無記名アンケートを行い、"組織の健康度"調査を行っている。 このアンケートは、メンタルヘルス傾向を探る8つの質問の該当する項目に丸を付けてもらうもので、丸の個数に応じて人数を集計した棒グラフを作成し、社内 に掲示している(出典:ネッツトヨタ南国)。 結果、ネッツトヨタ南国は、他社に比べて、圧倒的に組織の健康度が高い。

    メンタルヘルス傾向を探る8つの質問

    1. 成長の実感がない
    2. 自分で考えて仕事をすることができない
    3. あまり自由に意見が言えない
    4. 自分の努力が評価されない
    5. 職場の人間関係、上司関係がよくない
    6. コミュニケーション不足、チームワークがない
    7. 部門間のセクショナリズムが強い
    8. 所属している組織を愛せない

    また、お客様満足度の調査では、長年にわたって全トヨタディーラーの中で断トツの一位をキープしている(出典:ネッツトヨタ南国)。

    創業者の横田英毅さん(現在は相談役)は、「社員の幸せは、働いているときの 幸せであるから、仕事の"やりがい"ということになる」、「人は人間性を発揮できているときにやりがいを感じる」ということから、徹底的に社員の人間性を 尊重する経営を目指した。そして「叱らない、教えない、やらせない」という方針を貫いた。

    「教えない」ということは、自分で発見しなくてはいけない。表面的な知識やノウハウを教えてしまうと、自分にとって必要な知識やノウハウは何かを嗅ぎ取る嗅覚、それを獲得する力が育たない。教えないという方針は、人を育てるコツだという。

    「やらせない」というのは、指示命令で人を動かさない、ということだ。ネッツトヨタ南国では、待っていても仕事は降ってこない。自分で考えて仕事を探さなくてはいけない。つまり、徹底的に自主性が尊重されている。

    このような経営方針は、前述の"組織の健康度"に反映されているだけでなく、 会社全体の業績にも貢献している。横田さんは、「量(売り上げ、利益、シェアなど)を追求すると、質がおろそかになり、いずれ量が得られなくなる。質(社 員の幸せ、人間性の尊重、成長など)を追求すれば、長い目で見ればいずれ量がついてくる」と語っている。

    実際、トヨタ車全体の売上としては、リーマンショックなどでわずかに減少して おり、2002年からの10年間で4%のマイナスである。それに対してネッツトヨタ南国は、厳しい外部環境にもかかわらず、同じ期間で94%増加した。社 員数も、全トヨタディ―ラーでは減少傾向にあるのに対して、ネッツトヨタ南国はコンスタントに増加をしている。

    結論として、ネッツトヨタ南国は「ホワイト企業」を目指すことにより、社員の幸福、働きがい、顧客満足度、企業としての業績、規模などのすべてに渡ってすばらしい成果を上げてきている。「第1回 ホワイト企業大賞」を受賞するのにふさわしい企業であると確信する。




    *第2回ホワイト企業大賞募集は・・

      平成27年6月30日に締め切る。

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    ブラック企業・・・明確な基準はない

     厚生労働省が「ブラック企業」の定義を明確に打ち出しているわけではないが、労働基準局には下記の記載があった。


    一般的な定義としては労働者を長時間労働させる企業やパワーハラスメントなどで労働者を精神的に追い込む企業などがマスコミ等に「ブラック企業」と言われている。(労働基準局資料より抜粋)


     他にも個人的には、「故意に一定期間、設立と倒産を繰り返している企業」「子どもやお年寄りを騙している詐欺会社」などもブラック企業と考えていいのではと思う。


     この「ブラック企業」と呼ばれる企業は取り締まられるようになりました。例えば、2013年に厚生労働省が発表したブラック企業への労働実 態調査は広くニュースでも話題になり、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。実際、違法が疑われた企業のうち82%で違法行為が横行していることが わかっています。

     同じく最近(2015年2月27日)では、厚生労働省が勤労青少年福祉法の一部を改善する法律案要綱をまとめたという報道がありました。法案は3月中旬にも閣議決定して開会中の国会に提出されます。


     内容の一例を見ていくと、「ハローワークは、一定の労働関係法令違反の求人者について、新卒者の求人申し込みを受理しないことができることとす る」という一文があります。これは、従来から続くハローワークは求人申し込みを全て受理しなければならないという職業安定法の特例を認めるものです。


     これにより、サービス残業などの違法行為をする企業は受付を拒否されるとともに、新卒3年以内の離職率が3割以下といった一定の条件を満たす中小企業は若者が働きやすい企業として認定されるようです。

     このように、ブラック企業に対しては今後も様々な場所で議論が起こることでしょう。ですが、本当にブラック企業を取り締まるだけで問題は解決するのか。企業側の法令遵守だけではなく、働く方にも意識すべきものが存在するのはないか。

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    やはりブラック企業?

    ワタミ値下げに相次ぐ「そこじゃない」の声 本当に「ブラック払拭」できるのか



    ワタミは3月19日、居酒屋の「和民」「わたみん家」のメニューを改定し、10年ぶりに「大幅な値下げ」をすると発表した。4月9日から順次、平均単価を1割程度下げるという。

    これまでは増税などを理由に値上げを続けてきたが、戦略を転じる。顧客離れを防ぐ狙いがあるというが、ネット上には「原因はそこじゃない」といった、戦略に的外れ感を抱く声が数多く見られる。

    「料理が遅い」「量が多すぎる」「価格が割高」を改善


    ワタミの顧客離れは深刻だ。国内店舗の客数を前年比で見ると、2014年4~6月が95.4%、7~9月が92.7%、10~12月が92.9%と、軒並み1割弱の減少を示している。こうした影響から、2015年3月期通期の連結最終損益は70億円の赤字予想だ。

    今回の発表では「アルバイト出身」として注目を集めた清水邦晃新社長が初めて会見し、値下げの主旨を説明した。ハイボールを450円から290円に値下げし、税抜き300円未満のメニューを2割から4割に増やすなど、大幅な値下げとなる。

    「チェーンの居酒屋である和民・わたみん家には、安いというイメージがついていた。そこが値上げをしていくにあたって、お客様と求めるものの差が出てしまった」
    「少しでも安く、少しでもおいしく。もう一度そこに立ち戻って、和民・わたみん家では、そのニーズに徹底して応えていきたい」

    ワタミが値下げに踏み切った理由には、顧客アンケートの声があるという。「料理が遅い」「量が多すぎる」「価格が割高」という声が多くあがり、特に価格については、2~30代の若年層から不満の声が多くあがったという。

    しかしツイッターやニコニコニュースなどネット上では、この値下げ発表に「必死だなw でも問題はそこじゃないんだがなw」「一度安くすると抜けられなくなるよ」といった声が多く挙がり、好意的な声はあまり見られない。

    定休日設置、営業時間短縮したが・・・


    多くの人が指摘しているのは、「ブラック企業」というイメージの払拭に、値下げが有効な戦略ではないということだ。むしろ値下げは人件費にしわ寄せがいくのでは、と不安がる声のほうが多い。

    「原材料高騰の中真っ先に削れるものと言ったら…」
    「しわ寄せは店員にいくんだろうなぁ。ブラックのイメージを払拭するのに力を入れたほうがいいと思うんだが」

    発表では今回の値下げによって、アイテム数や食材の絞り込みで「作業工程を減らす」としている。これまでの「付加価値を上げるために作業工程を増やし、皿単価を上げる」という戦略と逆行する形だ。

    オペレーションを改善させれば、社員の負担は減るかもしれない。週刊ダイヤモンドの2月21日号によると、清水社長は労務問題の改善にも意欲を示している。

    「逆説的ですが、売り上げが下がってきていることもあり、休日を設けたとしても利益にはあまり影響がありません。全体の3分の2の店舗で定休日を設けるなど、労務問題にも徹底的に取り組みます」

    さらに100店舗超で営業時間を短縮するなど、具体策は講じてきている。しかしそうした施策も「値下げ」の発表でかき消される面がある。

    「従業員の待遇改善のため値上げしますって言うほうがよっぽど」
    「改善するポイントを間違ってる気がしますね」
    「ど真ん中に立ち戻るも何も、まずは労働環境を相当丁寧に整えないと印象悪過ぎてスタート地点にすら立てない」

    疲れた犬
    つかれた・・・

    ブラック企業の残業代不払いが巧妙化している。

    裁判官はあっけにとられていた。昨秋開かれた労働審判。飲食チェーンで働いていたKさん(20)は、会社に不払い残業代の請求を申し立てていた。「その給与明細はでたらめですから」。社長が月給制を装いながら、実は時給制で給与を払っていたことを告白した瞬間だった。
     Kさんは高校時代からアルバイトとして働き卒業後、そのまま正社員になった。「月給でも、時給でも給与は変わらないから」。社長からそう言い含めら れ、時給制のまま仕事を続けた。入社直後、大型郊外店に入居する店舗の店長になった。開店準備、調理、アルバイトの労務管理、後片付け…。自宅に持ち帰っ た残業もあり、休日もトラブル対応で呼び出された。それでもバイト時代の時給700円から50円上がっただけ。毎月振り込まれるのは18万円ほどだった。
     「人並みの生活をしたい」。20万円を超えていた他の正社員と同じ月給制を希望した。給与明細の表記は「月給」に代わり、20万円が振り込まれるようになった。しかし結局4カ月後、過労で体調を崩して入社1年で会社を辞めた。
     就業規則で定められた所定労働時間は月160時間。タイムカードから割り出された香織さんの月平均の残業時間は、「過労死ライン」の80時間だった。時 間外労働の割増率25%を掛け合わせると、月給20万円では毎月12万5千円の残業代が発生するため、月32万5千円の収入を得られるはずだった。ところ が、時給750円では同じ80時間残業しても19万5千円にとどまる。「月給と時給でこんなに違うなんて…」。弁護士から説明を聞いた香織さんは言葉を 失った。
     ブラック企業の最大の特徴は、異常な長時間労働を強いながら法律で決められた残業代の支払いを無視することにある。手口は巧妙化しており、その代表格が残業代を最初から固定する「固定残業代」。違法ではないが、悪用されやすい仕組みだ。
     北九州市の運送会社で正社員だったRさん(21)は、ハローワークの求人票で目に留まった「初任給21万円」にひかれ入社した。しかし、入社後に21 万円の内訳は「基本給16万円+固定残業代5万円」と説明を受けた。「そんなものかな」と働き始めたが、月100時間を超える過酷な残業が続いた。いくら 働いても3年間、月給21万円から1円も上がることはなかった。
     「残業代をしっかり払ってほしい」。上司に懇願すると、固定残業代が5万円から11万円に増額すると告げられた。「これで報われる」。歯を食いしばって 残業をこなしたが、翌月振り込まれた月給は21万円のまま。何と給与明細に記された基本給は10万円に減額されていた。固定残業代を増やし基本給を減額す ることで、月給21万円を超えないよう調整していたのだ。
     「こんなばかばかしいことがまかり通るのか。正社員は怖い」。会社を辞めたRさんは今、アルバイトを転々とする。
     

     使用者は原則、1日8時間、週40時間を超えて労働者を働かせてはいけない。これを超える時間外労働(残業)には25%以上の割増賃金を支払わなければ ならない。月給の基本給にあらかじめ残業代を含めたり、営業手当などを残業代の代わりにしたりする「固定残業代」は、実際の残業時間に見合った額が支払わ れる限り違法ではない。ただ、残業時間が少なければ実際の残業代を払った方が安い。固定残業代を導入する会社は相当な残業があると警戒した方がいい。残業 代は2年前までさかのぼって請求できる。基本給を一方的に引き下げるなど労働者の合意がない労働条件の不利益な変更は労働契約法に違反する。厳然と拒否し よう。

    2015/06/25付 西日本新聞朝刊から・・・


    y賢い犬


    y賢い犬
    俺の目を見ろ\(◎o◎)/!
    求人情報の記述でブラックを見抜け!

    ・年中求人広告を出している。ハローワークや求人雑誌、求人サイトなどの常連会社
    ・給与が仕事量に比して異常に安い、残業代がない
    ・全体の社員数に対する求人人数の多い会社(離職率高い、頻繁に大量首切り)
    ・求人広告の条件内容に明らかなウソやゴマカシがある
    ・求人広告に提示されている給与に幅がありすぎる会社
    ・歩合給部分の比率が高く、年齢や勤続年数の割にモデル年収が高すぎる会社
    ・28歳まで、第二新卒歓迎という募集をする会社
    ・年間の昇給(給与改定)回数、賞与回数がやたらと多い会社
    ・募集資格が学歴不問、未経験者OK、フリーター歓迎の会社
    ・募集内容の文面に「急募!」を多用している
    ・試用期間が異常に長い会社(普通は3ヶ月以内)
    ・零細で社員数が少ないのに役員数が多い(社長の親族等が不労役員になっている)
    ・他人に勧められない、社名を言うのが恥ずかしくなるような会社
    ・仕事内容にノルマなし、一から教えますなど妙に甘い言葉を並べている会社
    ・募集広告で夢とか熱意とかやる気とか、やたらと精神論を並べている会社
    ・求人広告に社長と社員が和気あいあいと写っている集合写真を載せている会社
    ・求人広告の写真でいまどき社員がVサイン出してる会社
    ・社員紹介の写真になぜかやたらと美人の女性社員を使っている
    ・中小零細なのに歩合給、成果給で賞与無しの会社
    ・事務職なのに裁量労働制の会社
    ・事務職なのに要普免の会社
    ・入社前研修がない、OJT頼みの会社
    ・幹部以外の社員の平均年齢がやたらと若い会社
    ・なぜか遠隔地のハロワや広告に求人を出している会社(地元で誰も引っかからない)
    ・中小なのに従業員数がキリ番(入れ替わりが激しいので従業員数を把握できない)
    ・求人への応募先や人事からのメールに担当者の名前を書いていない会社
    ・「こんな会社見たこと無い」「アットホーム」「成長産業」の黒い三連星コンボ

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